売れない相場でATMを売るために・・・

オプション研究会に入会されてくる人も多様でまったくの初心者から経験を積まれた半プロの人までいます。
経験を多く積まれた人でも、その思考方向というか見方考え方は数学的に傾いているようです。
オプションの戦略も究めて数学的で最終的な利益を固めてからでないとスタートできない人が多いと思います。
もちろん数学的に答えが出ていることは信頼性があり納得がいくからです。
オプションユミレーターではSQ時においての損益が示されています。期中の曲線もありますが最終損益が気になるようです。ですからSQに持ち込もうとする意識はあり、期中で最大の利益を取りたいとする思考はあまりないようです?
この意識が強くなると期中での運用面で思考が硬直して対応に苦慮します。自分の戦略が上手くいかなかったと判断していきます。
戦略は正しかったのかもしれませんが、ここから先が見えなくなってしまいます?
期中のドローに耐えられなくなってしまったのかもしれません?
果たしてどちらかであるのでしょうが決めることはできません。
逆に見たら期中において想定外の利益となるケースもあるはずです。
計算できない展開が暫し起こります。
そうなると相場が動くことによって戦略も変化していくのが自然です。現在取り組んでいるストライクSPについて考えて見ます。

先物が原資ですから先物との比較によって考えます。先物には期限はありますがシータのように時間によっての影響はありません。
あるのはデルタのみです。先物ラージはデルタ1となります。先物の相場は恒にATMだけでその他のオプションのような価格付けはありません。恒にATMです。
それに対応するオプションはコールでもプットでもATMとなります。(わかりやすく説明しています初心者も多いので・・・)
しかしオプションのATMはデルタは先物の半分の0.5となっています?
半分ですね、2枚で先物と同じデルタになります・・・
どうしてでしょうか、同じ1でも良いのではないかと思いたくなりますね?
ややこしくなりますが、先物とオプションの価値はどちらが大きいと思いますか?
先物1枚とATMオプション2枚は同じでしょうか?
先物10枚とオプションATM1枚は?
先物10枚は約700万のコスト、オプションは8月コールならば170円として、明らかに先物が価値があるように見えます?
結論はどちらも同じということです。
かけたコスト分の価値で差し引きはゼロだからです。当然ですね・・・
今の時点からどちらにいくら動いて、という前提があって初めて両者に差が出てきます。それに時間というものがオプションには絡んできますね・・・
ですから先物にはデルタしかないのでデルタを同じにしてオプションはATMを2枚として考えます。
これでスタートは同じでしょうか?
同じとはいえますが、ここからある時間内に値幅的にどう動くかによって大きな差が出てきます。動かなくても同じです。
先物は3つの選択肢がありますが上か下そして止まる(動かない)というものですが動かない相場を前提に戦略を立てるのはオプションだけで先物には無意味です。
しかしオプションと組み合わせることで、動かない相場でも先物の役割は出てきます。
ストライクSPは先物の売りと買いがありますが、説明するに当たってベガの影響の多いプットを選択してみましょう。
ATMが2万円として8月は安すぎますので9月プットのATMを入れます。300円とします。
プットの場合は先物は売りです。ストライクSPの場合はオプションはコールでもプットでも売りになります。したがって先物が買いと売りに変わります。
先物20,000円でラージ1枚売り、プット行使価格20,000@300円売り2枚となります。
これでデルタは同じに1になりました。シュミレータで見たら以下の図になります。
ブログ用1
綺麗な三角形で最高利益は作成時の相場と同じで2万円となっています。利益はオプションの売り価格の合計60万となります。
つまり相場が動かなければ、あるいは動いてもSQ時において2万円に戻ってきたならこの利益となります。今の相場なら考えたくなりますね?
オプションのパラメーターを見るとデルタはフラット、ガンマもフラット、シータは当然プラスです。ベガが大きくマイナスになっています?
つまり相場が動くとベガにより損益が悪化していくことになります。相場が下がれば先物は利益に(デルタ1の分です。変りません)
オプションは先物と逆で売り玉がインしてインザマネーになりますので損失です。
つまり綱引きですね、デルタが同じだから良いかと思えるのは狭い範囲でのことで200円300円と相場が下がっていくと、オプションのベガとガンマによりデルタが大きくなっていきます。加えてベガの働きによりIVも大きくなっていきます。オプションには加速度のような働きをする因子があり先物の一定の動きとは違った変化を出してきます。
シータの効用もありますが、インザマネーに入ってしまうのでオプションは実存価値に近くなります。(先物の価値に近くなる・・・)シータの効果は期待できなくなりベガも働きは小さくなります。
先物の価値に近くなるということはデルタも1に近くなるということです。
しかも2枚売ってありますから合計でデルタ2に向かっていくことになります。
直ぐにではないですが1000円くらい深くインザマネーになるとそうなります。
ヘッジの面で考えますと先物だけですから、オプションの加速度との差が出てきます。
先物を増やしていくしか対応はできないかと見えます?
ここで考えることは、オプションは先物に近くなると言うことであって、先物を追い抜くというわけではありません?
最大でも1を超えることはありません(デルタ1が終局です)
と考えるとオプションで最大デルタが2枚で2と仮定すると先物を2枚にしたら同でしょうか?
このような形になります。
ブログ用2
これで完全なヘッジとなりました。つまり先物の追加で対応は可能ということですね・・・
SQ時においては2万円以下ならすべてが60万の利益となり、相場上昇時においても20300円までは利益が出るということになります。
いつ先物を追加するかということは、それぞれの相場の裁量によって違うでしょう・・・
基本形ならばSQ時点での損益の限界は上下に600円です。期中のヘッジにだけ先物を使うという選択も可能でしょう。
現在の相場は歴史的IVの低さです。オプションお売り戦略は厳しい状況です。
OTMの行使価格に十分なプレミアムがないということですが、それならATMを売ろうという素直な発想です。
皆さんの投資戦略に参考になれば幸いです。



ストライクSP(実験ポジション)考察

7月18日SSP
前回の基本ポジションはリスクをコールサイドに集めて管理しやすくしてあります。相場の地合いから見て相場急騰のリスクは少ないと見た想定です。実際にはコールにもヘッジがしてありますがIMSPの範疇に深く入るので非公開です。
作成日から2万円割れに相場が動きましたので、ミニでデルタをマイナスに傾けました。18日に値洗いは+18万を付けましたが手仕舞いはしませんでした。それがよかったかどうかは見えませんが+20万を超える段階では残り時間も多いので1回目の利益確定を考えます。
19日のシュミでは下記のように変わりました。
payoff_chart.png
ミニの分で曲線は利益限定から多少色がつきました。
大きく動かれることを想定した戦略ではないですが、結構運用により多様性があるようです?
デルタ-0.4900ガンマ-0.0007セータ3.4436ベガ-32.0311
ベガのマイナスが大きいのが気になるでしょうが、額面道理に固定して判断してもいけません。
この段階では(19日前場)相場が膠着してIVも下がり値洗いは+6万程度のなってしまいました。
想定利益の最高は2万円ですから戻してもそれはそれでいいかと思います・・・・

この戦略を育てる事は可能か?・・・

いつも見えないところでオプションの話をしても、理解は深まらないと思いますので、今日は提案をします。
IMSP戦略のポジションではないですが構想は似たものです。
ここからどういう風にポジションを構築して運用できるかは相場の地合いにもよりますが、今のような行き詰まった相場展開では有効かなと思います。
8月物はIVが低いので9月物を選択します。
>9月プットATM3枚売り+先物1枚売り+ATMより250円離れたプット買い2枚
シュミレーターが使える人は見てください。期中の損益曲線は運用で変わりますので、SQ時点での損益に注目。
昨日作成したものを運用していますが今朝の値洗いは+40000円でした。
これは放置系として考案したものですが、OTMのオプションを売ったり、先物を増減したりと、アクティブな運用ポジションに変更も可能です。
基本形のままでSQ値20575円以下は利益です。
相場下落のリスクはありません。最大利益はSQ2万円近辺の60万くらいです。
オールマイティーな相場に向くものではありませんが、戦略構想の基本になるものです。
証拠金は100万程度です。ベガの高騰には弱いのでIMSPを加えると強くなります。
この提案に対しての質問や提案はメールでどうぞ・・・




スプレッドの妙?

先物は常にATM(アットザマネー)の取引だから、当然にサヤはない。デルタのみでIVも無関係だ。
オプションには行使価格があり、ATMの高いほうも安いほうも売買が可能だ。行使価格は125円ごとに決められており、デルタもベガもシータも関係してきて、それが価格決定の素因となっている。
125円で決まった行使価格の其々のプレミアムが微妙に高くなったり安くなったりしている。
其れが全体の行使価格の差にも出てサヤとなる。価格表を見ていても、その変化は感じられて実に興味深い・・・
オプションもネイキッド売買で単発の玉を持つなら、先物の売買と似ている。しかし通常は戦略的な複合ポジションを作ってトレードしていくので、どれも行使価格の違いと売り買いの組み合わせによるサヤが生じる。
これがオプショントレードの真髄であり妙味だ。
デルタによるプレミアムの増減、シータによる時間的価値の現象やIVの変化によるプレミアムの爆発・・・
先物に敵う利益を取れる場合もあるが概してその利益追求よりも、リスクヘッジを絡めた、守備的対応が可能になることが重要なことだろう。
既に知られている戦略は周知の如くだが、どれも実際にトレードしてみるとパッとしない。
時には優秀な成果を期待できるが、平均的に見ても評価は出来ない?
それではどうするかと言う事を実践的に研究している人達がいる。
続きは又後日に・・・・・・・・・・・・
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